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西武安比奈線跡を辿る(1)

記事Aug. 8th,2018
Jun. 7th,2018
1963年に休止されてから54年もの時を経て2017年に正式に廃止された西武安比奈線。正式廃止から約1年後の廃線跡を辿ります。
所有者の許可なく私有地や建造物に入ると法令により罰せられます。
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横画面での閲覧がおすすめです。
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西武安比奈線は西武新宿線の南大塚駅から入間川の河川敷にあった安比奈駅までを結んでいた約3.2kmの路線で、入間川で採取した砂利の運搬を目的とした貨物専用の鉄道でした。1925年に開業しましたが、砂利の需要の減少や採取規制強化のために1963年に休止となり、それ以降一度も列車は運行されませんでした。

安比奈駅の跡地に西武新宿線の車両基地を建設する計画が1987年ごろからありましたが計画は進まず、安比奈線は長らく放置されていました。しかし、2016年に車両基地建設の計画が中止となったことで合わせて安比奈線も正式に廃止になりました。列車の運行が行われなくなって54年もの長い時を経ての廃止でした。

廃止から1年を経た安比奈線の現状を記録するべく、廃線跡を辿ります。

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安比奈線の起点だった西武新宿線の南大塚駅から歩き始めます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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駅前にある地図。平成2(1990)年に設置されたものと記載があります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈線もしっかり描かれています。1963年以降運行はされていませんでしたが、廃止はされていなかったためと思われます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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南大塚駅から西武新宿駅寄りへ少し歩いたところにある踏切付近から安比奈線は新宿線から分岐していました。踏切には新宿線の2本以外にもう1本線路の跡があります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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現役の西武新宿線の電車が通り過ぎていきます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈線が休止された後、このあたりに分岐が移設されていました。
2018.6.7 埼玉,川越市

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砂利が残された線路跡が南大塚駅へ続きます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈線が休止になった後も最近まで保線機材を止めておく線路がありましたが今はそれも撤去されています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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南大塚駅から西武新宿駅方面を振り返る。残された砂利がそこに線路があったことを窺わせます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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橋上駅舎の下には列車が通れる空間が残されています。現在の駅舎が完成したのは安比奈線休止から17年後の1980年なのでその下を安比奈線の列車が通ったことはありません。
2018.6.7 埼玉,川越市

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最初の駅前を通り過ぎ安比奈駅方面へ歩き始めます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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西武新宿駅方面を振り返ります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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南大塚駅脇の安比奈線跡。最近までこのあたりまで新宿線とつながった線路がありました。
2018.6.7 埼玉,川越市

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線路跡の先には枕木が積まれています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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積まれた枕木を安比奈駅側から。
2018.6.7 埼玉,川越市

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積まれた枕木の先には線路が残されています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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踏切跡。
2018.6.7 埼玉,川越市

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実はこの踏切跡はこの先の安比奈線の線路とはかなりずれたところにあります。この踏切は安比奈駅跡に車両基地を建設する計画が持ち上がった時に休止後に道路になった部分を避けて線路をつなげられるように作り直したもので一度も列車が通ったことはありません。
2018.6.7 埼玉,川越市

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最初から溝が埋められていたであろう踏切。地図などから推測すると今歩いてきた道路がある場所を休止時の安比奈線が通っていたようです。
2018.6.7 埼玉,川越市

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列車が通ることのなかった線路は雑草に覆われています。コンクリート製の枕木がこの線路が比較的新しいものであることを窺わせます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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たくさん線路があったと思わせる幅の広い廃線跡ですが、現役時も線路は1本だけでこの草地の左端を走っていました。
2018.6.7 埼玉,川越市

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踏切跡から少し離れたところに残る線路。この先、ほとんどすべての区間にわたって架線と架線柱が残っていましたが、正式に廃止になった後に撤去されました。
2018.6.7 埼玉,川越市

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踏切跡を本川越駅側から望む。南大塚駅は安比奈線が休止された時は現在より100mほど本川越駅側にありました。
2018.6.7 埼玉,川越市

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再び安比奈線跡が道路から見えるのは先ほどの踏切跡から約300m進んだところです。南大塚駅方面へ振り返ります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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この先で安比奈線跡は国道16号線と交差します。
2018.6.7 埼玉,川越市

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国道16号線は安比奈線が休止された当時もすでに片側2車線の幹線道路でしたが踏切で平面交差していました。
2018.6.7 埼玉,川越市

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廃線跡がまだ西武鉄道の敷地であることを示す立て看板。
2018.6.7 埼玉,川越市

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枕木が朽ちて締結が外れているため残されたレールはきれいなカーブではありません。
2018.6.7 埼玉,川越市

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道路の部分の線路は完全にアスファルトで覆われています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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線路跡は国道16号線の反対側へ続きます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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多くの車が行交う国道16号線。この踏切は安比奈線で唯一の警報機と遮断機が設置された第1種踏切でした。
2018.6.7 埼玉,川越市

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国道16号線の反対側へまわります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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住宅街の中へ伸びていく安比奈線跡。
2018.6.7 埼玉,川越市

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南大塚駅方面を振り返る。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈線跡との交差部分のみ分離帯がなく紅白色の仮設のものが置かれています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈駅方面。線路は雑草に覆われて見ることができません。
2018.6.7 埼玉,川越市

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国道16号線の踏切跡から約60m進んだところに道路と線路跡が交差しているところがあります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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舗装されていない細い道が線路跡と交差しています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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南大塚駅方面を振り返る。線路跡の横に舗装されていませんが道があります。奥に見えるのは国道16号線です。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈駅方面。
2018.6.7 埼玉,川越市

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線路跡には鉄道沿いによく見かけるコンクリート製の柵が立てられています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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反対側から見た線路跡と道路の交差地点。
2018.6.7 埼玉,川越市

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さらに150mほど進んだところにわずかですが再び線路跡と道路が並行する場所があります。南大塚駅方面。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈駅方面。かすかに雑草の間にレールが残っているのが見えます。
2018.6.7 埼玉,川越市

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ここで線路跡は入間川街道と交差します。
2018.6.7 埼玉,川越市

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南大塚駅方面。
2018.6.7 埼玉,川越市

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ここにも先ほどと同じ立て看板があります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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線路跡は雑草で覆われてしまっています。
2018.6.7 埼玉,川越市

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この場所は安比奈線現役当時から踏切だったようですが、アスファルトに埋まった線路だけが残ります。
2018.6.7 埼玉,川越市

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少し離れたところから踏切跡を見る。
2018.6.7 埼玉,川越市

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安比奈駅方面。
2018.6.7 埼玉,川越市

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花に覆われる廃線跡。
2018.6.7 埼玉,川越市

後篇へ続きます。

所有者の許可なく私有地や建造物に入ると法令により罰せられます。
所有者の許可なく私有地や建造物に入ると法令により罰せられます。
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